2008年08月11日

鬼畜***霖之助

霖之助に弄ばれる魔理沙。余りに非道な行いに少女は涙を流す。

登場キャラ
霖之助 魔理沙 霊夢

*注意
人によっては不快に感じる表現があるかもしれません。
一度読み始めたら最後まで読んでください。
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「うっ……あぁ……ひっ、ぐぅ……」
 少女の額に脂汗が浮かぶ。
 まるで体がばらばらになってしまうのではないかと思えるほどの痛みが彼女の体を襲っ
ていた。
 そして彼女に責苦を与えている人物。それは彼女が全幅の信頼を置いていた男、森近霖
之助に他ならなかった。
 霖之助は苦痛に顔を歪める少女を眺めながら、まるでそこに愉悦を感じているかのよう
に笑みを浮かべていた。
 痛みに漏れ出そうになる悲鳴を堪える。掠れた声で喉を引きつらせる度に、目の前の男
はいやらしく口元を吊り上げるのだ。
 魔理沙は彼がそんな顔をすることなど知らなかった。
「あ、あぁ……香、霖……。もう、駄目だ、止めてくれ……」
「何を言ってるんだい、魔理沙? まだ始まったばかりだよ」
「もう……私には耐えられないんだ。お願いだ……許してくれ……こんなに痛いとは思わ
なかったんだ……」
 魔理沙は瞳に涙さえ浮かべて懇願するが、しかし霖之助はそれを一笑に付した。
「何を言っているんだい魔理沙。元々君がシてくれって僕に頼んだんじゃないか。今更そ
んなことを言われたって困るよ。僕の都合というものもある」
「そん……なっ……、だったらせめてもう少し……優しく、して……」
「そのお願いも聞けないな。そんなことでは君のためにならないし、そして何より……」
 一際勢いを付けて霖之助は体を揺さぶった。
「あ……ああぁーーーーーーーっ!」
 とうとう悲鳴を堪えきれず、魔理沙は幻想郷中に聞こえるのではないかと思うほどの絶
叫を上げた。
 しかしそれすらも甘露であるといわんばかりに、霖之助は更に相好を崩す。
「……僕が楽しくないじゃないか。魔理沙は知らなかったかもしれないが、僕はこういう
ことに喜びを感じるタイプの人間なんだ。もう観念することだ。受け入れてしまえばこの
痛みだって快楽に変わる」
「い、いいっ! そんなのならなくていいから、だから――ッ!」
「聞けないといっているだろう? これも全て君の為にしていることなのさ。いい加減に
聞き分けたらどうだい?」
 霖之助の浮かべる笑みはまるで菩薩のように優しいものだったが、魔理沙にはそれが鬼
面のように思えてしかたなかった。
 どうしたって霖之助は止めてくれない。そのことを悟り、魔理沙は小さく鼻を鳴らすと
小さく頷いた。彼が飽きるまで耐えるしかないのなら、従順になる他に出来ることはない
のだ。
「良い子だ」
 霖之助は魔理沙の体を乱暴に弄ぶ。
「や、やめて……そこは、そこは痛いんだ……お願いだ、香霖……」
 霖之助の加減を知らないような手つきに魔理沙は哀願の声を上げる。そうすれば少しは
慈悲の心を取り戻してくれると期待した。
 だがそれは霖之助を悦ばせるだけの結果に終わった。
「力が入っているから痛むんだよ。僕を受け入れて、体の力を抜くんだ」
「そ、そんなの……むっ、りぃ……!」
「だったらせめて大人しくしていることだね。天井の染みでも数えていれば直ぐに終わる
さ」
 嫌がる魔理沙を押さえつけ、霖之助は少女の幼い肢体を玩弄する。
 時が進むにつれ魔理沙からは暴れる体力さえ奪われていった。悲鳴を上げることさえ出
来ずに、涙に揺れる虚ろな瞳で霖之助を見つめるだけ。そうやっていればいつかこの惨苦
から抜け出せるのだと信じて。
 何も知らない童女のように、儚い願いを込めて、ただ霖之助を見つめる。
 果たして彼女の願いが届いたのか、霖之助は彼女から体を離すと笑みを浮かべて魔理沙
に語りかける。
「よく頑張ったね、魔理沙」
「香霖……? も、もう終わったのか……?」
 虚ろな表情のまま霖之助に起こされる。半信半疑の魔理沙だったが、ハンカチで目じり
に溜まっていた涙を優しく吹き取られると安堵が心に広がっていく。
 霖之助の顔もいつもの表情に戻っている。
 ――ああ、やっと解放されるんだ。
 ほうっと息を吐いた瞬間、
「さて、そろそろ体勢を変えようか。後ろを向くんだ魔理沙」
「え、あ……?」
 力の入らない体を無理矢理抱き起こされて、再びベッドに転がされる。
 一度弛緩した思考はすぐには正常に戻らない。気が付いた時には抵抗らしい抵抗も出来
ないままに霖之助に組み伏せられていた。
「あ、いや……もう十分だ……私が望んでいたことはこんなのじゃ……」
「違うね。これが君の望んだことだよ」
 言葉ではもう霖之助の耳には届かない。狂気に歪んだ声だけが魔理沙の耳に残った。
 頬を一筋の涙が伝う。その涙が痛みによるものなのか、信じていた男に裏切られた悲し
みによるものなのか。自分でもよくわからない。
 ただただ訳もわからず悲しさが胸に渦巻いていた。





















 居間に設置された簡易ベッドの上で魔理沙は悲鳴を上げていた。
 その二人の痴態のすぐ隣で、霊夢は呆れたような表情でお茶を飲んでいる。
「全く、体調が悪いからって霖之助さんに整体を頼んだのは魔理沙でしょうが。あんまり
五月蝿くすると御近所に迷惑よ」
 香霖堂の近所に人など住んでいないが、単に霊夢が五月蝿いのが嫌なだけなのだろう。
茶を飲みながら空いた左手で耳を押さえて顔を顰めている。
「全くだ。魔理沙は普段から余り健康に気を使っていないからね。寝転んで本を読んだり
するからこうまで骨が外れてしまうんだよ」
「あいたたたたた。止めて、そこは痛いんだぜ! い、今背骨がばきばきって!」
「あと少しの辛抱だ。今我慢をすれば後が楽になるんだよ」
「いいっ! 後で辛いほうが今辛いよりはずっといいぜ!」
「問答……無用だっ!」
「あだだだだだ! 無理、もう無理だって! 死ぬ、本当に死んでしまうー!」
 魔理沙の悲鳴と骨の鳴る音が響く。霖之助はこの骨の鳴る音が大好きだった。それだけ
の為に整体の技術を習得したと言っても過言ではない。嗜虐心をそそるその音を聞くたび
に法悦に浸るような喜びを感じた。こうやって悲鳴を上げさせておきながら、最後には感
謝されるというのだから整体は止められない。
 魔理沙には悪かったが、これほど骨の外れている人間もそうはいないだろう。彼女の為
であるのは間違いないが、少しくらい楽しんだって罰は当たらないだろう。
 霖之助は陶然とした様子で魔理沙に悲鳴を上げさせていくのだった

 四半刻後、全ての処置が終わった。
「うぅ……本当に死ぬかと思ったんだぜ……」
 魔理沙はぐったりと机に体を預けている。疲労困憊といった様子だ。
 対照的に霖之助の表情は艶やかでさえある。長時間の整体による疲労さえも、一仕事や
り遂げた達成感によって気持ちよくさえ感じていた。
「それにしても霖之助さんにそんな特技があるなんて意外ね」
「何、長く生きていると色々なことを覚えるものさ」
 人体を道具に見立てれば、これは修繕の仕事であると言える。ならば万物を扱う道具屋
たる自分に扱えないはずはない。今は不満を感じるかもしれないが、明日になれば魔理沙
だって自分に感謝することになるだろう。
「全く魔理沙は情けないわね。それくらいで悲鳴を上げてちゃ異変解決なんて夢のまた夢
よ」
 霊夢は煎餅を片手に魔理沙を笑う。その言葉にかちんと来たのか、魔理沙は頬をひくつ
かせて身を起こした。
「ほう、霊夢は自信があるみたいだな。だったら――」
「えっ……? きゃあっ!」
 先ほどまでの様子が嘘かと思うほど俊敏に魔理沙は霊夢を押さえつけた。
「香霖っ! こいつもやっちまってくれ! こいつも毎日食っちゃ寝で健康的とは言えな
い生活を送ってるんだからなあ!」
「そうか、霊夢も僕に整体して欲しいのか。うん、しょうがない。君と僕との付き合いだ。
お代は只にして上げようじゃないか」
 菩薩スマイルを浮かべ霖之助は霊夢に近づいていく。指をわきわきと開閉しながら、霊
夢に相対する。
 怯える霊夢を嬉しそうに見下ろす霖之助。その構図は変質者とその罠にかかった獲物の
それに近かったが、そのことを自覚しないまま霖之助は少女ににじり寄った。
「え、あ……ちょっと。霖之助さん? わた、私はいいのよ。あ、そんな、駄目……。そ
んな、やめ……」
 眼鏡の奥の瞳を妖しく光らせて、霖之助は霊夢をベッドに押さえつけた。
「いやあああーーーーーーー!!」
「おっと霊夢、御近所迷惑だから声を抑えることだな」
 にやにやと笑い、魔理沙は暴れる霊夢の足を押さえつける。
 霖之助は恍惚の笑みを浮かべ、今度は霊夢の肢体に手を伸ばした。
 直後、絹を切り裂くような悲鳴が香霖堂を駆け抜ける。
 しかし彼女を助ける人物は誰もいない。どれだけ叫び声を上げたとしてもその声を聞く
者は誰もいないのだから。

 ――鬼畜整体師霖之助 完









●後書き



posted by sei at 00:19| Comment(3) | TrackBack(0) | SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ウワアアアアアン
Posted by at 2010年03月04日 00:20
なんという釣りwww
でもこういうの嫌いじゃないぜ

また気が向いたら続編をお願いします.
Posted by at 2011年07月30日 03:24
既存のコメントを見て、もしかして…と思って読んで…いやあ、良い釣りだったぁ〜!。
やっぱりこんな三人が一番、ですね!?
Posted by at 2012年03月10日 22:48
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