2008年07月22日

森近霖之助の補習授業 神話編 1時限目

霖之助「さて今回は天地開闢までの流れを紹介しようと思う。
一応古事記をベースに話を進めていくつもりだが、もしかしたらところどころ混ざるかもしれない。わかりやすさを一番に作っていくので、そこら辺はある程度ファジーになってしまうだろうからね。

また寸劇と言う形での紹介になるので、内容は輪をかけて薄くなっている。神話について全く知らない人以外には退屈なものになるかもしれないが、暇があったらでいいのでお付き合い頂ければ幸いだ」










霖之助「この授業の目的は、神話の流れを寸劇と言う形で確認していくことだ。
神話編ではとりあえず天地開闢から天孫降臨までの流れを紹介していくつもりだ。それ以降は神話的な要素も少なく、読者にとっても退屈になるだろうからね」

霊夢「あら、神奈子の紹介が先じゃなかったのかしら?」

霖之助「実は……神奈子様のアイコンが見つからなかったんだ……」

霊夢魔理沙『なっ、なんだってェーーーーー!!』

霖之助「いや、『僕と神奈子様』を合わせて作られている人がいなかった、というのが正確なところなんだけれどね。
……僕の知名度も上がってきたと思ったがまだまだのようだ」

霊夢「で、でもまだ単行本が発売していないじゃない!」

魔理沙「そ、そうだぜ。単行本さえ出ればきっと大人気間違いなしだぜ」

霖之助「二人とも……済まないね。僕が気をしっかりと持たないといけない時に。
誰か僕と神奈子様の両方のアイコンを作っているサイトを知っている方がいたら教えて欲しい。神奈子様抜きでの紹介と言うのはどうしても片手落ちになってしまうからね。
……よし、気持ちを切り替えて神話の説明の準備をするか」






魔理沙「……行ったか。全く香霖も妙なところでナイーブな奴だぜ。どうせ主役の私の人気には敵わないだろうにな」

霊夢「そうね。『主人公』である私の人気には流石の霖之助さんでも敵わないでしょうね」

魔理沙「何だよ、霊夢。腋しか取得がないくせに大口を叩くじゃないか」

霊夢「何よ、やる気? 本当の主役が誰なのか教えてあげてもいいのよ?」

霖之助「おおーい、二人とも早く来てくれ。もうそろそろ始まるぞ?」

魔理沙「ちっ、勝負はお預けだな」

霊夢「いつも通り弾幕ごっこで勝負って訳ね。後で見てなさいよ」

霖之助「さて、それでは始めるよ」

霊夢魔理沙『ゆっくり見ていってね!』










●登場キャラクター紹介

霖之助「森近霖之助。香霖堂という古道具屋を構える慳貪な店主。今回は主にナレーター役と伊邪那岐神役を務める」

霊夢「博麗霊夢。博麗神社の巫女。今回の役回りは伊邪那美神。黄泉下りを考えると彼女以外に適任者はいない」

魔理沙「霧雨魔理沙。普通の魔法使い。今回は出番なし」

紫「八雲紫。幻想郷の賢者、境界を操る能力の持ち主。何か事件が起きたらとりあえずこいつの所為にしておけばOK。動かしやすくするため、原作より乙女っぽくなっているかも。今回は一人複数役を担うことになります」





●天地開闢

霖之助「遠い昔、天地の境もなく混沌が渦巻いているだけの世界だった時。いつしか清く済んだ気が天となり、重く濁った気が固まって地となった。これが天地の誕生である」

紫「あら、こんにちわ。天之御中主神あめのみなかぬしよ」

紫「私は神産巣日神かみむすひのかみよ」

紫「御機嫌よう。私は高御産巣日神たかむすひのかみよ……っていきなり一人三役なの?」

霖之助「おいおい、まだ芝居の途中だよ。それに君にはまだまだ役を引き受けてもらわなくちゃならない」

紫「なんですって? 私にそんなぞんざいな役振りをしてただで済むと思っているのかしら?」

霖之助「そう怒らずに、落ち着いて聞いてくれ。
天地開闢の際に生じた神々とは最も力の強い神だ。しかも力を持っているというのにその姿を隠すという控えめなところもある。誰かにとてもよく似ているとは思わないか?
僕にはこれらの役は君以外に適任はいないとしか思えなかったんだ。わかってくれないか?」

紫「……しょうがないですわね。霖之助さんのお顔を立てましょう。ですが今回だけですからね、こんなことは」

霖之助「ああ、わかってるよ。ありがとう、済まないね。別に君の役はちゃんと用意しておくからさ。
(ああ良かった。こんな初期から大量にキャラを投入していたら後々アイコンが足りなくなってしまうからな)

さてこの三柱の神々は高天原に独身の神として生まれ、直ぐに姿をお隠しになった。
この三柱の神は「造化三神ぞうかのさんしん」と呼ばれ、他の神と区別されている。

次に国が幼くて水に浮いた油のように漂っていた時に、葦の芽のように萌え上がったものによって二柱の神様が生まれる」

紫宇麻志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこじのかみよ」

紫天之常立神あめのとこたちのかみよ」

霖之助「この二柱の神もまた独身の神として生まれ、直ぐに姿をお隠しになった。以上の天地創造の際に生まれた神々を他の神々と峻別するために"別天津神ことあまつかみ"と呼ぶ」

紫国之常立神くにのとこたちのかみよ」

紫「私は豊雲野神とよくもぬのかみね」

霖之助「この二柱の神もまた独身の神として生まれ、直ぐに姿をお隠しになった」

紫宇比地邇神うひぢにのかみよ」

紫須比智邇神すひぢにのかみ、宇比地邇神の妻よ」

紫「あーもうっ、急がしいわね。私は 角杙神つのぐひのかみ

紫「妻の活杙神いくぐひのかみよ」

紫意富斗能地神おほとのぢのかみだわ」

紫「妻の大斗乃弁神おほとのべのかみよ」

紫淤母陀琉神おもだるのかみと」

紫「その妻の阿夜詞志古泥神あやかしこぢのかみですわ」

霖之助「僕は伊邪那岐神いざなぎのかみだ」

霊夢「私は伊邪那美神いざなみのかみよ」

霖之助「こうして生まれた国之常立神から伊邪那美神までの七世代の神の時代を称して神代七代かみよななよと言うんだ」


――次回、国生み編へ続く










●解説っぽいなにか

霊夢「お疲れ様」

紫「ああ、本当に疲れたわ。一人十五役だなんて」

魔理沙「ああ全くだ。帰って麦酒で一杯やりたいぜ」

霊夢「あんたは何もやってないでしょーが」

霖之助「皆お疲れ様。天地開闢の段は以上だ。何か質問はあるかい?」

魔理沙「恐ろしく情報量の無い話だったな。自己紹介して、いなくなって、はい終わりかよ」

霖之助「まあこれ以上詳しく説明する意味もあまりないし、実際のところもこんなものなんだよ。天地開闢の際に多くの神様が生まれ、姿を隠した。これだけ覚えておけば基本的には問題はないだろう」

霊夢「でも何で直ぐに姿を隠したのかしら?」

霖之助「力のある存在ほどそれを誇示しないものなんだよ。彼女のようにね」

紫「あらあら、まあそれほどでもないですけどね」

魔理沙「紫は誇示しまくっている気がするがな」

霊夢「それにしても名前の羅列だけってのは神話というには少し乱暴な感じよね」

霖之助「それにも理由はある。
これらの神々の多くは、ばらばらに存在した神話が一つの物語に編纂される過程で生まれた神々である可能性が高いんだ」

魔理沙「何だって? それじゃいもしない神を勝手に作り出した奴がいたってことか。しかもオリキャラの上に強キャラってどんだけ厨設定なんだ」

霖之助「いつもいつも魔理沙はよくわからないこというな。
確かに創作の神なのかもしれないが、神名やその並びには大きな意味が込められている。例え思索の結果だとしても、出鱈目に作ったのではなく、国生み神生みの神話を深く思考した結果生まれた神々なんだ。これは寧ろ日本神話が編纂の過程で洗練されたことを喜ぶべきところなのさ。
関係ないが厨設定と言う言葉は好きではないな。それらは設定が不味いのではなく、その運用に問題があったに過ぎない。だというのに言葉だけが敷衍されていった結果、今では設定を作る足枷になってしまっているように見えるからね。
皆も見かけだけではなく、その中身、どのようにして使われているかを見ないといけないよ」

紫「霖之助さん、話が脱線していますよ?」

霖之助「おっと、済まないね。今回はこんなところかな。次回は国生みから黄泉下りの前までの話をやろうと思う。
今回は説明台詞が多かったが、次回からはもう少し物語性が増えて読みやすくなるはずさ」

霊夢「次は私と霖之助さんの結婚生活というわけね」

魔理沙「そんな詰まらない話はさっさと飛ばそうぜ。私の出番が来るのは何時になるんだよ」

霊夢「そんなの駄目よ。国生みはこの国の根幹に関わる大事な話なんだからじっくりやらないと。ね、霖之助さん?」

霖之助「あ、ああ。まあそれは確かに。
後だね、実は魔理沙の出番はまだ決まっていないんだ。作者が行き当たりばったりだからね、配役も書きながら決めるそうだ。
スターシステムを採用するってことだから、今回の紫みたいに何度か出番もあるだろうね」

紫「それではまた次回会いましょう。見てくれている奇特な方々がいらっしゃるならばね」
posted by sei at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 補習授業シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
途中の「厨設定」についてのくだりとか、
とても面白かったです(脱線している場所なのがアレだけどw)。単行本発売楽しみですねー。
Posted by 通りすがり妖怪 at 2008年07月28日 02:41
コメントありがとうございます。
今回は内容が薄すぎたんで説明で穴埋め、という意図だったんですが楽しんで頂けたなら幸いです。
厨設定の下りはちょっとはしゃぎ過ぎたかな、という感じもあったんですがw
単行本は今年中に出ることを期待したいですねー。
Posted by sei at 2008年07月29日 01:19
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